チョチェク(セルビア・クロアチア語:чочек / čoček)は、バルカン半島で19世紀頃興った音楽のジャンル、およびダンス。主にロマ(ジプシー)民族により演奏されるジプシー(ロマ)音楽の一種。ブラス楽器で演奏されることも多く、英語ではジプシー・ブラスと呼ばれることも。その音楽は快感のある高速ブラスとして知られている。その迫力のあるスピードから世界最速のブラスだとも言われている。
チョチェクはもともと、オスマン帝国の軍楽隊の音楽に由来し、ブルガリアやセルビア、マケドニア、ルーマニアなど、オスマン帝国の影響下の地域で広がっていった。そのため、地域ごとに異なる特色を帯び、多様性のあるものとなっている。主に、各地でロマ(ジプシー)によって受け継がれ、結婚式やパーティーの音楽として定着していった。キョチェクは主にロマ、そしてアルバニアやコソボ、マケドニアなどのアルバニア人の間で特に盛んである。また、ベリーダンスの伴奏などとして頻繁に使用されてきた。
日本での認知 [編集]
日本ではドイツのラフル・マルシャレック監督による、ルーマニアのジプシー・ブラス・バンド、「ファンファーレ・チョカルリア」のドキュメンタリ映画「炎のジプシーブラス ?地図にない村から?」の公開、また同ブラス・バンドの来日公演にて認知し始め、人気を得た。尚、このファンファーレ・チョカルリアの住む村の人口は400人でその85%がブラスを演奏している。2006年に映画「ジプシー・キャラバン」が制作され、チョルカリアや、同じくルーマニア出身のタラフ・ハイ・ドゥークス等がタイアップされた。
特徴 [編集]
バルカン半島に共通するキュチェクの典型的なものは、9/8拍子による音楽で、おおきく次の2種類がある。
2-2-2-3 に分かれるもの。
2-2-3-2 に分かれるもの。「gypsy 9」とも呼ばれる。
このほかに、旧ユーゴスラビア圏においては、4/4拍子や7/8拍子のものもある。
各言語ごとの呼び名 [編集]
各言語によって次のように呼ばれている。
チョチェク : セルビア語、クロアチア語、ボスニア語、マケドニア語 (чочек / čoček)
チュチェク : アルバニア語 (qyqek)
キュチェク : ブルガリア語 (кючек / kyuchek)
英語ではジプシー・ブラス(Gypsy brass)と呼ばれることもある。
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